子供がスポーツする時に親のエゴを押しつけないようにするには?

子供に特定のスポーツをさせる場合、親自身のエゴを押し付けていないか?常に自問自答する姿勢が必要です。

当初、子供は純粋に興味をもってそのスポーツをやりたいと言い出したかもしれないですが、親の思いが子供のやる気を上回って、次第に子供のやる気を削いでしまうケースがあるからです。

その場合、子供は最終的に義務感でスポーツを続けてしまう、という事態に陥ってしまう事もあります^^;

今回は、子供にスポーツをさせる場合、親が自分のエゴで子供が嫌々部活やスポーツを続けたりしないよう、どう心掛けした方が良いのか考えてみたいと思います。

目次

子供の意思を尊重した上でスポーツさせる必要がある事を忘れてはならない

幼い子供にスポーツをさせている親は大抵、

『うちはちゃんと子供の意思を尊重しているから大丈夫』

と考えていると思います。

子供が最初から嫌がっているのに、無理矢理させるような事はよっぽどじゃないとしないはずです。

どこかのタイミングで、子供が(親が提案した結果だとしても)「やってみたい!」と意思表示したからさせている事でしょう。

更に、もし親自身が経験していたスポーツであれば、親としては嬉しくて、あれこれ教えたくなるはずです。

でも、子供は自分には合っていないと感じたり、興味の対象が他に移ったりして、次第にやる気をなくす事もあります。

大人の場合、自分の気持ちを把握して、早々に撤退する事ができますが、子供の場合は、まだそこまではできません。

なので、辞めるぐらいやる気がなくなってしまったのか?それとも、一時的にやる気が低下しているだけなのか?

どちらなのか、子供自身よく分かっていない事も多々あります。

また、親にやりたいとお願いした手前、子供は自分の口から、「もう辞めたい、、」と言いづらい部分もあるでしょう。

そこで、親の役割としては、子供の気持ちに寄り添い、頑張りを促した方が良いのか、それとも見切りをつけさせて上げた方が良いのか、見極めてあげる必要があります。

スポーツをする以上最後まで続けるべき!は親のエゴ?

確かに、物事を最後までやり遂げたという経験は、重要な経験になります。

歳を重ねるにつれてその経験が自信になる事もあります。

しかし、義務感でどうにかこうにか最後までやり遂げて上手になったとしても、中学・高校でも同じように上達するのか?そのスポーツ自体を続けるのか?と言われると、疑問が残ります^^;

私が小学生で軟式野球をしていた時、2つ上の先輩チームは、後に甲子園に行って活躍するようなメンバーが揃った強いチームで、県内で上位に残るようなチームでした。

しかし、小学生当時その先輩達が何度試合をしても勝てないチームがいました。

その強かった相手チームの監督は、小学生相手とは思えないぐらい部員に厳しく指導していて、子供ながら「あんなチームでは野球したくないな。。。」とドン引きしたのを覚えています^^;

その後、その野球チーム出身者で、高校野球で活躍した選手がいたかというと、、、答えはノーでした。

先輩の話しによると、

「何人かは続けていたみたいだけど、小学校の時がピークで、高校生になる頃にはそこまで伸びていなかったね〜」

との事でした^^;

上記のケースは、子供と監督という関係性ですが、親と子供の場合にも当てはまると思います。

子供に義務感でスポーツをさせると、子供が仕方なく続けて、たとえ上達したとしても、一定のレベルから伸び悩むでしょう。

そうなってしまうと、親の望む結果からは遠くなってしまいます。

親の望む結果とは?

ここでいう親の望む結果とは、

  • そのスポーツの世界で活躍する選手になる事
  • スポーツを通して子供に協調性や諦めない心、頑張る気持ちを育む事
  • 子供に自信や自主性を持つようになって欲しい。

が挙げられます。

これらは、親が強制したり義務感でスポーツをさせていたら、身につけられるものではないですね。

子供自身が、自分やそのスポーツとしっかり向き合わないと、身につかないものだと思います。

なので、親としては自分のエゴを押しつけてしまい、子供のモチベーションを下げてしまっていないか?

また、親(自分)の言動は、子供の意志を尊重しているか?

常に自問自答した方が良いでしょう^^

子供のモチベーションを下げないよう親が気をつける事は?

ところで、『 親のエゴで子供に接するのはよくない事は分かるけど、言わないとやる気出さないし…』

という気持ちを抱く、親御さんの気持ちはかなり分かります。

私の息子は、バスケットをしていましたが、「バスケが好き」というわりに、休日はダラダラと家でテレビを見ているし、試合で負けた直後は悔しい顔はするものの、家に帰ったら自主練するでもなく、スマホを触ったりして過ごしていました、、、

そんなのを見ていたら、小言の1つや2つ言いたくなります。

バスケット経験者の私から見てもどかしい気持ちは多々ありましたし、実際に小言を言っていました。笑

ただ、子供に小言を言うと、一時的に動くには動きますが、その効果は長く続きませんでした^^;

なので、大人目線で言ってもダメなんだと感じ、

「今日の試合のあのプレーは良くなかったと思う?」

「自分の足りない部分を補うには、どんな練習をしたら良いと思う?」

と言ったように、考える事を促すようにしてみました。

「そうした結果、普段の生活から劇的に変わり、、、」とまではいきませんでした。笑

でも、子供の気持ちを奮い起こす為に悪い所ばかりを指摘していた時よりは、多少は自主的に考えて動くようにはなりました^^

子供の逃げ道は作ってあげよう!

なお、子供が、もう辞めたい、と心の中で思っている場合は、上記のように考えを促す質問はあまり効果がないでしょう。

そのスポーツに対して、気持ちがなくなってしまっていたら、考える気すら起きないですし^^;

その場合、やる気がなくなってしまった原因を探る事が必要です。

ちょっとした事(チームメイトの1人と喧嘩した、試合でミスをした等)から、子供はやる気をなくしてしまう事があるので、原因を解消出来れば、またやる気を取り戻す事が出来る場合もあるでしょう。

なお、子供はあんまり追い詰め過ぎると、 苦しくなり、私生活も含めておかしな方向に進んでしまう事があります^^;

そうなってしまうと元も子もないので、時には「本当に続けるのが嫌なら辞めても良いんだよ」と、逃げ道を作ってあげるのも親の役割です。

ここは踏ん張って貰って続けさせた方が良いのか?、それとも見切りをつけて辞めさせた方がいいのか?

子供の今の様子や、今後の事を考えて、柔軟に判断するようにしましょう^^

最後に

子供がはじめは好きでスポーツをし始めたとしても、自分には合っていないと感じたり、興味の対象が他に移ったりして、やる気をなくしてしまう事があります。

その時、親は子供に上手くなって欲しい、最後まで頑張る経験をして成長して欲しい、という思いから親のエゴで無理に続けさせようとしてしまう事があります。

しかし、仕方なく続けて、たとえある程度上達したとしても、一定のレベルから伸び悩む可能性が高いです。

場合によっては中学・高校にあがったらそのスポーツを辞める事もあるでしょう。

子供に無理強いする事は、よくない結果を招く場合もあるので、親は子供の話しをしっかり聞いて、気持ちを理解してあげるようにしましょう。

また、『必ず最後までやり遂げないといけない』という思い込みは持たないようにして、子供の逃げ道を作ってあげる事も大切ですね。