部下のモチベーションを上げるのは上司の責任?部下自らやる気を出すようもっていくには?

仕事をしている中で 、いかにモチベーションを高めてそれを維持し続けるのかが、重要になってきます。

モチベーションが高い方が、仕事の効率もあがりますし、仕事の質も高くなります。

ただ、これは、ちょっとした事で上がる事もあれば、周りの何気ない一言で途端に下がる事もあります。

職場内で仕事への意欲が低下している部下がいる場合、再びやる気を出すよう環境を整えるのは、上司の責任なのでしょうか?それとも、部下自らモチベーションを上げるのが当たり前なのでしょうか?考えていきましょう!

目次

部下のモチベーションを上げるのは上司の責任!とまでは言えない

モチベーションとは、「目的意識、動機づけ」を指し、言い換えると、やる気や意欲、とも言えます。

言葉の意味から考えると、

『子供じゃないんだから、仕事のモチベーションぐらい自分でコントロールして高めなよ~^^;』

と思ってしまいます。

人によっては「部下のモチベーションを高めるのは上司の義務だ!」という方も居ますが、私はそれはちょっと違うのではないかと、思います。

これまでの自身の行動を振り返ってみると、人から言われて気持ちを上げた場合、長期間その気持ちや行動が続いた経験はあまり無いのではないでしょうか?^^;

私の場合だと、毎朝、職場に出社時間ぎりぎりで出勤しています。もちろん、もう少し時間にゆとりを持って出勤しようと思ってはいるのですが、、、ついつい時間ぎりぎりになってしまっています^^;

定期的に上司から、

『君はしっかり仕事しているんだから、周りに正当に評価して貰う為にも、時間にゆとりを持って出社した方が良いよ』

という趣旨の指摘を、かなり遠回しに言われます^^;

その時は、「よし!しっかり評価を貰うためにも、時間にゆとりをもって出社しよう」と、モチベーションをあげてしばらくは頑張るのですが、、、、

その内、いつもの時間に戻ってしまいます、、。(私の意識が低いだけと言われてしまえば、その通りなのですが・・苦笑)

このように、外的要因(上司や同僚からの指摘など)で、一時的にやる気や意欲があがったとしても、本人にそれを維持しようとする気持ちが弱ければ、容易に低下しやすいと言えます。

なので、モチベーションが高い状態を維持するのは簡単ではなく、やる気や意欲の低下を防ぐには、内的要因(自発的な意思)が不可欠になってきます。

上司が部下の士気を高めたとしても、最終的には本人(部下)の心構えや本気度が重要になってくるのです。

そう考えると、「部下のモチベーションを上げるのは上司の責任(義務)」というのは、ちょっとハードルが高いと言えますね^^;

上司は部下のモチベーションを高める為の行動はしなくて良い?

ただし、だからといって、上司は部下のモチベーションを上げる為に、何もしなくて良いのか?というと、そうではありません。

仮に、ある程度仕事を覚えた部下が、仕事へのやる気の低下により退職してしまった場合、その部下を育てたコスト(仕事の教育にあてた時間や労力)が、そのまま会社の損失となってしまう可能性があります^^;

部下の退職リスクを減らす為にも、上司としては、部下自身が自発的にモチベーションをあげる理由を見つけられるよう、さり気なくフォローする心がけは必要だと言えます。

やはり、職場全体の士気が高いと、仕事の出来も良くなりますし、全体の作業スピードも早まります。

なので、上司の立場としては、部下のモチベーションが高いに越したことはありませんが、上司の叱咤激励だけで一時的に気持ちが上がったとしても、部下の気持ちがしっかりついてきていないと、長続きしません。

あくまで、部下自身が「自発的に」モチベーションをあげて貰わないと、維持・継続は難しいでしょう。

上手く環境を整えるのが上司としての腕の見せ所だと言えますね。

部下が自らモチベーションを上げるよう導くには?

では、部下自身が自発的にモチベーションを高めて、維持・継続できるようにするには、どのようにしたら良いのか考えていきましょう。

  • 部下の意見をしっかり聞く

20代の若い世代は、昇進や昇給ではモチベーションが上がらない人も多くいます。また、厳しくされるのを嫌がる人も少なくありません。

まずは、部下の考えを聞き、どんな事を考えて、どんな言葉なら部下の心にヒットするのかを知る必要があります。そうする事で、昇給・昇進以外の理由で、部下の気持ちを高める要素を探りましょう。

  • 注意する時はさり気なく注意して、逃げ道を作ってあげる

人は、他人から注意されると、少なからず落ち込み、モチベーションも低下するものです。なので、注意する事をためらってしまう場面もあるかもしれません^^;

しかし、だからといって注意すべき時は注意しないといけない場面は、確実にあります。この時、心がけたいのが、

  1. さり気なく伝える事
  2. 逃げ道を作ってあげる(わざと言い訳できる環境を作ってあげる)

の2点です。

人は面と向かってストレートに批判や注意をされると、感情的になりがちなので、部下が気づく範囲内で、あえて遠回しに伝えると良いでしょう。

また、部下が言い訳できる状況を意識的に作ってあげる事も必要です。「窮鼠猫を噛む」という言葉があるように、追い詰められた人は何をするか分からないので^^;

あまり追い詰め過ぎずに、逃げ道を示してあげる事も必要だと言えます。

  • むやみやたらと褒めない

褒める行為は、部下の承認欲求を刺激するので重要ではありますが、何でもかんでも、むやみやたらと褒めるのは避けましょう。

部下が褒められ過ぎて、「これで良いんだ」と調子にのって、現状に満足しきってしまうと、向上心が低下してしまう可能性があります。

  • 信頼を示す

人は、他人から信頼を示されると、その相手の信頼を損なわないよう心がける傾向があります。

部下に対して、多少の不信感があったとしても、上司から先に信頼を示すと、部下も上司からの信頼に答えようという心理が働くので、信頼を言葉や態度で示すよう心がけましょう。

これらを、上司自ら実践する事で、すぐにとは言いませんが、少しずつ部下のモチベーションが高まっていくのではないかと思います。

最後に

モチベーションは、そもそも維持・継続しにくいもので、モチベーションの低下を防ぐには、本人の気持ちが重要になってきます。

上司が、部下の意欲を一時的に高めたとしても、部下自身の気持ち次第で、その後、高い状態を維持したまま仕事に向き合えるのかどうか、変わってきます。

なので、「部下のモチベーションを上げるのは上司の責任」とまでは言えないですね。

ただ、上司としては、部下が自らがモチベーションをあげる理由を見つけられるよう下記を行い、さり気なく導くことは必要だと言えます。

  • 意見をしっかり聞く
  • 注意する時はさり気なく注意する
  • 逃げ道を作る
  • むやみに褒め過ぎない
  • 信頼を示す

 

ただ、これらを実践しても全く響かない(何も感じない)人も中には居るはずです。

そのような場合にまで、上司が手間暇かけるのも勿体ないので、ここまでやってダメなら見切りをつけるのも仕方ないですね^^;